愛媛県松山市の糖尿病専門クリニック 院長 西田亙Nishida Wataru Diabetes Clinic

にしだわたる糖尿病内科

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ノルディックウォーキング指導者講習会

当院の理念のひとつは「健幸は口元と足元から」であり、お口を大切に管理することと、足腰を丈夫に保つことが、健幸長寿の秘訣だと考えています。足腰の鍛錬法として、私はかねてから北ヨーロッパ発祥のノルディックウォーキングに注目していました。実際に自分でも体験してみたところ、その運動効果もさることながら、何よりも気持ちの良さに惹かれました。

「杖をつく」という動作は、一般の方々からすると、ともすれば不健康に見られがちですが、実際に体験してみるとそんなことはありません。心拍数は通常の早歩きよりも遙かに上昇し、汗ダクとなります。また、四足歩行を通して得られる”大地からの手応え“は、ウォーキングやランニングでは決して得られないものです。類人猿のご先祖様の血がいまだに流れているのか、ポールを突きながら歩いていると、不思議な感覚が腕を通して宿ります。

スタッフにも勧めたところ好評で、各自ポールを購入して、休み時間にはノルディックを楽しむようになりました。待合室にもポールを飾り、興味を持たれた方にはお勧めもしていたのですが、一度正式なトレーニングを受ける必要があると考え、この度医療系のスタッフ全員で、指導者講習を受けることとしました。

今回は、パルフィールドの野島社長のご紹介で、日本ノルディックウォーキング協会の指導者講習を受講しました。講師は、同会公認マスタートレーナーの坂上さん。わざわざ、大阪から車で来松して頂いたそうです。講習は10:00〜16:00まで、机上講習・実地講習を午前午後で行うという、本格的なものです。会場となったのは松山中央公園、講義はアクアパレットの中にある立派な会議室で開催されました。

講義で使われた指導者テキストは、大変充実した内容であり、カラー写真が贅沢に使われた本格的なものです。非売品なので、このテキストを入手するだけでも講習会に参加する価値があるでしょう。私自身、ノルディックウォーキングを始めるにあたり、色々市販書籍を購入しましたが、現時点ではこの指導者テキストが最も優れていると思います。

座学が終わると、いよいよ外で実地講習です。ポールとハートレートモニター(心拍数計)は、協会から全員に貸与されます。幸い、天気に恵まれ目が痛いほどの青空の下、実地講習がスタートしました。

講習はさすがに系統だっており、いきなりポールを突くことから始まる訳ではありません。手の振り方、足の出し方、姿勢、基本動作をひとつひとつ確認しながら、進みます。この様子は要所要所でビデオ撮影され、後ほどフィードバックに活用されます。自分としては、颯爽と歩いているつもりが、ぎこちなかったり、手足が同時に出ていたりと、トレーニングの間はお互いの様を見ながら、抱腹絶倒の嵐。講師の坂上さんによると、これだけ大笑いするチームも珍しいとか。

ノルディックウォーキングは、”頭部以外”の90%の筋肉を活用する、極めて効率的な運動だそうです。私達は、これに大笑いが加わったおかげで、ほぼ全身の筋肉を使ったことになります。それにしても、お日様の下で皆が一丸となって体作りに取り組むのは、素敵な経験でした。

5人全員で無事講習を終了し、後日、指導者認定証が届きました。これからは、正しい知識で皆様にノルディックウォーキングの素晴らしさを伝えていきたいと思います。興味をお持ちの方は、お気軽にスタッフにお尋ねください。ポールは、院内に常備してあります。