幻冬舎から一般向け書籍が発刊されました!

昨年は専門家向けに書籍を出版しましたが、今回はあの幻冬舎から一般の読者向けに、書籍が出版されます。タイトルは「糖尿病がイヤなら歯を磨きなさい」、歯磨きを通してお口の穢れを落とし、ひいては全身のお清めにつなげましょう…という内容です。
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かって”歯周病男”であった内科医が、どのようにして不健康を乗り越えたのか?そして、なぜ私達はお口を毎日きれいに掃除し、定期的に歯医者さんに通わなければならないのか?私が8年かけて調べ上げたお口の秘密を分かりやすく、丁寧に解説しています。

「大人こそ歯が命」、これから10年、数十年後の自分を支えるのは皆さんのお口です。かけがえのない歯を失うことがないよう、今日から始めるべきことを書き記しました。必ずや、皆様とご家族の将来に役立つ内容ですので、一度手に取ってお読み頂けましたら幸いです。

 

書誌データ

  •  著者:西田亙
  •  書名:糖尿病がイヤなら歯を磨きなさい
  •  出版社:幻冬舎
  •  出版日付:2018年3月10日 第1刷発行

医科歯科連携解説記事 on Medical View Point

医科向けに発行されている「メディカル・ビューポイント (Medical View Point: MVP)」と呼ばれる新聞があります。発行社は医事出版社ですが、製薬企業である興和創薬株式会社がサポートしており、その発行部数は2万部を超えるそうです。

当院も興和創薬の内服薬を採用していますが、私の “口腔ネタ話” を聞かれた松山営業所の森所長が、大変興味をもたれ、メディカル・ビューポイントに医科歯科連携の企画を打診して下さったのだそうです。そしたらまぁ、その企画が通ってしまい、私に執筆依頼が届いたのであります。しかも、いきなり “3回連載” で!

「マジかよ?」と思いながらも、喜び勇んで記事を書き上げ、3月号から5月号まで3回にわたり掲載して頂きました。もちろん、読者は医師ばかりですが、編集部の平林さんによると「反響は上々」だったそうです。「次号を楽しみにしています!」という嬉しい声も届いていたとか(涙;)。

文字数に制限はありましたが、糖尿病領域における医科歯科連携の勘所について、最重要点をうまくまとめることが出来たのではないかと思います(詳細については新著をご参照ください)。

今回、メディカル・ビューポイント編集部のご厚意により、なんと全3回の連載記事をPDFで公開させて頂けることになりました!同編集部、興和創薬株式会社の皆様に深謝します。

なお、メディカル・ビューポイントの誌上に、興和創薬の製品広告は小さく掲載されてはいるものの、掲載記事で同社製品に言及しているものはありません。興和創薬は黒子に徹し、社会貢献として新聞を無料で全国に配布しているのです。

医科歯科連携解説ビデオ by 昭和薬品化工

既にご覧頂いている方もいらっしゃると思いますが、昭和薬品化工株式会社のホームページ上において、医科歯科連携の解説ビデオが公開されています。

昭和薬品化工公開ビデオ

炎症を通してつながる歯周病と糖尿病 〜口腔感染制御が医科と歯科を結ぶ〜」というタイトルで、下記7つのパートから構成された全50分のビデオです。

私の講演をご聴講頂いた方はお分かりかと思いますが、講演中は放送禁止用語まがいの言葉がしょっちゅう飛び出しているため、そのままでは到底公開できるものではありません。それが今回、”神編集により浄化” されたバージョンが登場したのです。”リアル講演とは全く別物” と言っても過言ではありませんが、なぜこのようなビデオが登場することになったのか?本稿では、その背景をチラリとご紹介します。

今からちょうど一年前、昭和薬品化工株式会社の社長さんから、直々にご連絡を頂いたことから全ては始まりました。私が執筆した記事などをご覧になり、医科歯科連携について意見を伺いたいということでした。その後、重役の方々と一緒にわざわざ松山までお出でいただき、熱いディスカッションを交わすことになります。

この場で誕生した、合い言葉が “プロジェクト Hesy-Ra“。「直ちに医科歯科連携をテーマにした全国講演会を企画したい」ということでしたが、あいにくこの時点で翌年までのスケジュールが一杯であったため断念。すると「我々がビデオを作成して、これを広めます!」との提案があったのです。

「いや、それはいいですけど、内容が過激すぎて危険かもですよ‥」と返すと、「そこはご心配なく、綺麗に編集しますので」とのお言葉。当時は、”ビデオ編集” の意味を全く知らなかったので、半信半疑のまま撮影が決行されることになりました。

東京から、学術担当の山田さんと専門業者の方々が来られ、撮影は当院の待合室で行われました。普通は読み原稿を用意するそうですが、いつものアドリブで挑戦。少しは意識したものの、当日はやっぱり毒舌が混じっていたと思います。ところが…撮影後に半年以上の時間をかけ、細かな編集と修正が繰り返され完成したビデオは、私の予想を遥かに越える作品に仕上がっておりました。

本ビデオに昭和薬品化工の製品名(ペリオフィール)は、ほんの一瞬しか登場しません。純粋なる社会貢献として本ビデオを作成され、しかも無料で公開して下さった昭和薬品化工株式会社に深謝致します。

なお、同社は視聴者からの要望にこたえ、ビデオダウンロードも可能にして下さいました(ダウンロードページはこちら)。本ビデオは、歯科だけでなく、全国の糖尿病療養指導士や行政、あらゆる領域の人々に貢献できることでしょう。

歯科向け糖尿病解説書が登場!

このたび、医歯薬出版株式会社から私の新著が発刊されることになりました。題して「内科医から伝えたい 歯科医院に知ってほしい糖尿病のこと」。

歯科医院に知ってほしい糖尿病のこと

九州大学久山町研究によれば、我が国の糖尿病とその予備軍の数は4000万人にも達すると言われています。しかも、糖尿病は加齢と共に罹患率が上昇する疾患ですから、医科はもちろん、歯科の高齢化する外来においても糖尿病を抜きにして診療はできません。

本書は第Ⅰ編と第Ⅱ編から構成されていますが、前半では糖尿病について歯科スタッフが知っておくべきポイントを網羅しています。

  • 糖尿病とはいかなる病気なのか?
  • 血糖とは何なのか?
  • 真に健康な人の血糖値はいくらなのか?
  • なぜ尿糖は診断に使われないのか?
  • どのようにして糖尿病は診断されるのか?
  • 糖尿病の合併症とは何なのか?
  • 糖尿病患者は何が怖いのか?
  • 歯科医院で注意すべきことは何なのか?

これらについて分かりやすく、かつ簡潔にまとめました。第Ⅰ編の内容は歯科の方々だけでなく、医師・看護師・栄養士・検査技師・薬剤師・製薬メーカーのMRなど医科・薬科・製薬業界にとっても役立つはずです。なぜなら、本書に書かれていることは、他書中ではほとんど言及されていないからです。私自身がこれまで悩み、苦しみ、調べ、考え続けた末に辿り着いた最重要点のみをまとめたものなので、内容に関しては世界にただひとつと言い切る自信があります。ページ数は比較的少ないですが、お読み頂ければ、その中身の濃さに驚かれることでしょう。

さて、私の専門は糖尿病ですので、医科歯科連携について講演依頼を受けた場合、当然のことながら「歯周病と糖尿病」をテーマにお話してきました。しかし、この半年の間に私の興味の中心点は、糖尿病から口腔感染症へと、軸足を移しています。

現時点において、私は歯科医療最大の宝は「口腔感染制御による炎症消退」にあると考えています。もちろん、歯周治療により高血糖が改善する背景にも、この炎症消退が控えています。

しかしながら私が見る限り、歯科の方々はご自身の日々の仕事が、炎症消退を通して人々の全身を健やかさへと導いている事実に、あまり気づかれていないようです。

後半では、具体的な臨床症例や学術的な研究報告を通して、内科医の観点から捉えた「口腔感染制御の崇高性と重要性」について解説しています。

  • 歯周病と糖尿病は炎症を通して互いにつながり合う
  • 糖代謝異常を改善させる歯周治療の偉大なる力
  • 2016年は糖尿病領域における医科歯科連携の歴史的転換点
  • 口腔感染症が原因で命を落としかけた糖尿病患者の2症例
  • Fusobacterium感染症から口腔感染制御の重要性を学ぶ
  • 世界初の口腔子宮感染症による死産症例
  • 口腔子宮感染症は早産を引き起こす
  • 血の気も凍るLemierre症候群
  • 震災後肺炎を通して口腔ケア音痴民族を覚醒させる

詳細については、こちらの チラシ(PDF) をご覧ください。

本書は、日本アンチエイジング歯科学会 会長である松尾通先生と、同会常任理事である坂本紗有見先生のご尽力により、誕生しました。私の講演を聴かれたお二人が、一人でも多くの歯科医療従事者にこの気付きを伝えるべきだと、企画してくださったのです。

お二人からのご紹介により、2016年9月、広島市で開催された日本歯科衛生学会の会場で、医歯薬出版の方々にお会いしました。書籍の企画は社内で採択されたものの、私の遅筆により、編集部の皆様と二人の先生方にはご心配をおかけしてしまいました。この場を借りて、深くお詫び申し上げます。

幸い、本書を担当してくださった第二編集部の敏腕女性編集者、増田さんの編集力により、驚くべきスピードで完成。最後の二人三脚は、苦しくも楽しい道のりでしたが、生涯忘れることはないでしょう。

これまでに頂いた幾多のご縁、そしてこれからのご縁に感謝致します。

平成29年6月20日 著者 記す

3月の講演会のお知らせ

3月の講演予定は以下の通りです。

  • 3月1日 日曜日 (16:00 兵庫県・中央労働センター)
    第32回公衆歯科衛生研究会
    『糖尿病専門医が語る歯科医療の素晴らしさ 〜歯科ならではの歯点と歯援〜』
  • 3月8日 日曜日 (10:00 愛媛県歯科医師会館)
    歯科医療に役立つステップアップ糖尿病研修講座・第5回
  • 3月15日 日曜日 (10:00 福岡県・西日本新聞会館)
    第22回 命の入り口 糖尿病セミナー
    『糖尿病と歯周病はコインの裏表 〜歯医者さんに定期通院して糖尿病撃退!〜』
  • 3月29日 日曜日 (10:00 愛媛県歯科医師会館)
    歯科医療に役立つステップアップ糖尿病研修講座・第6回