講演会ふたつ

2月15日土曜日は、第5回目となる”歯科医療に役立つステップアップ糖尿病講座“が、愛媛県歯科医師会にて開催されました。ビデオ学習も含めると、延べ10回の開催となり、参加された方々の人数は、相当数に上ると思われます。

当初は全6回を企画していましたが、糖尿病の系統講義と知識のまとめは、5回ですべて網羅したため、本講座は今回で修了となります。毎回、長時間聴講頂いた皆様、本当にお疲れ様でした。

2月18日月曜日は、隣のペルラにて、松山法人会第三支部の研修会が開催されました。松山法人会は、7000社を超える企業が参加する社団法人であり、活発な異業種交流が行われているそうです。

今回は、糖尿病をテーマにした講演でご依頼を頂きましたので、「健幸は口元と足元から 〜メタボと糖尿病にさようなら〜」というタイトルで、1時間弱お話させて頂きました。

講演会の後は、ビュッフェ形式でペルラのおいしい料理を頂きながら、多くの業種の方と名刺交換。大学時代、外部の方との交流はほとんどありませんでしたから、医療以外のお仕事の話を伺えることは、大変刺激になります。

秋田県由利本荘市で歯科医科連携の講演

2月1日は講演のため、午後から休診とさせて頂き、遠路はるばる秋田県の由利本荘市まで行って参りました。

午前中の診察が終わるやいなや、午後2時過ぎの羽田行きに乗り込み、羽田からは秋田便に乗り換え、18時過ぎに秋田市に到着。そこからタクシーで由利本荘を目指し、19:30の開演時間に何とか間に合うという、曲芸のような道中でした。

既に夜も更けており、街中は松山のように街灯や広告が煌めくこともないため、周りの様子が全く分かりません。「ここは本当に雪国なのだろうか?」と思っていると、タクシーは会場となっているホテルに到着。

足元が悪い中、既に多くの方が着席されていました。講演会が始まる頃には、後方と側方に急遽椅子を出すなど、共催者の方も驚かれるほどの盛況だったそうです。

今回の講演は、愛媛県歯科医師会と愛媛大学が2年前から行っている共同研究を知った、本荘第一病院内科の谷合久憲先生からの御発案で実現しています。

由利本荘市では以前から、医科歯科連携に取り組まれており、当日は内科はもちろん、歯科医師の先生方、歯科衛生士さんも参加。歯科からは、秋田県歯科医師会会長の藤原元幸先生まで出席され、最前列で熱心に聴講されていました。

講演は例によって、愛媛県歯科医師会 学術担当理事の原瀬忠広先生と私の組み合わせです。歯科医師、糖尿病専門医、それぞれの立場から歯周病(慢性歯周炎)と糖尿病のつながりについて、お話しました。

質疑応答、また懇親会では大いに盛り上がり、有意義な意見交換の後、長い一日も終わりを迎えます。何より私は、雪国で暮らされる先生方の優しい心根に、感銘を受けました。温暖な四国に住む私達とは違い、降り積もる雪のごとく、静かで、しんしんと深いものが伝わってきたからです。

講演会終了後、ホテルからおそるおそる外へ出てみました。車道はきれいに除雪されていますが、歩道はかちんこちん。街灯が明るいところまで来てあたりを見回すと、そこは一面の銀世界、いや雪の塊。

今回は幸いにも晴天に恵まれましたが、吹雪けば外にも出歩けないことでしょう。西日本に住む私達は「健康のために毎日30分以上は歩きましょう」と簡単に言い放ちますが、このような雪国では絵空事に過ぎないことを知りました。

日本は小さく”均一な”国と思い込んでいた自分が恥ずかしくなると同時に、これからは、気候や風土に根ざした糖尿病療養指導が必要になること。そして、このためには地域を超えた専門家同志が、地域の視点で意見を交わすことが、必須であることを今回の旅を通じて、勉強させて頂きました。

ご招待頂いた、由利本荘市の皆様に心より感謝致します。