院長ブログ

謹賀新年

明けましておめでとうございます。クリニック開院後、2回目の新年を迎えることができました。当院を支えて下さいました多くの方々に、心より感謝致します。

この御恩を皆様と社会にお返しできるよう、スタッフ一同より一層精進したいと思います。本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

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ペルラ閉館の日

ペルラは、本日をもって閉館します。

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全館の片付けと大掃除を終え、ただ広い空間がフロアに残されました。披露宴の折に新郎新婦が座っていた、白いふたつのチェアが印象的です。

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社長から、スタッフ全員に最後のお礼とご挨拶。

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外では、ペルラ恒例のジャンピング・ショット!

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ペルラを背景にパチリ。15年の長きにわたり、1200組ものカップルを大切にもてなしてきた、ペルラとスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。

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奈良にて白鳳天平時代を堪能

本日は、せっかくの奈良なので朝からお寺回り。まず最初は、西の薬師寺へ。狭い小道を進むと、美しい西塔が迎えてくれます。

実は、昨日ホテルで”東塔水煙降臨展”というポスターに気づいたのです。現在、薬師寺の東塔は改修中ですが、このために下ろされた塔のてっぺんにある”水煙”が、63年ぶりに公開されているというのです。

薬師寺の水煙には、全部で24人の天人(飛天)が刻まれています。そのモチーフは、昭和40年頃の7円葉書に描かれていたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか?かく言う私も、幼稚園か小学生の頃にその葉書を見た覚えがあります。

恥ずかしながら、私はこの歳まで”水煙”なるものを知りませんでした。改めてみる天人の姿に目を奪われると同時に、この機会を逃せばもう一生見ることができないと思うや、薬師寺南門に降り立っていた次第。

伽藍に入ると、昭和56年に再建された西塔が迎えます。その美しさは、輝かんばかり。6つの屋根が見えますが、実はこの塔は三重の塔。「青丹(あおに)よし」という枕詞がありますが、これが万葉の歌人が愛した色調なのですね。

お隣の東塔はと言いますと、このように解体修理中となっています。

その横に、今回お目当ての”東塔水煙降臨展”の会場があります。期間は今月30日まででしたから、滑り込みセーフ。

会場は鉄工所の中のような殺風景さですが、この中に目指す水煙(写真左)が鎮座しておりました。思っていたよりも遙かにおっきぃ〜〜〜!水煙を支える宝輪(写真右)も驚くほどでかい!

水煙は、炎の造形を取ってはいますが、火災を防ぐ祈りを込めて、このように名付けられているようです。その本体は合計8枚から構成され、それぞれに三人の天人が終の住み処を見つけています。うち二人は天から真っ逆さまに落ちていくような、動きのある姿勢。一番下の一人は、雲に乗って天がけるように優雅に横笛を吹いています。

普段は誰も見るはずのない水煙に、当時の工人はどのような思いで天人を鋳造したのでしょうか?銅製の表面には、緑青がふいていますが、その紋様がまるで炎のように見える不思議。1300年という気が遠くなるほどの時を旅してきた水煙、そして灼熱と風雨、絶え間ない落雷が生み出した奇跡の紋様を目前にし、しばし言葉を忘れてしまいました。自然が緑青に刻んだ紋様は、水煙全体を見なければ分かりません。やはり、本物は凄い。

飛行機の時間が迫っているので、後ろ髪をひかれる思いで薬師寺を後にし、唐招提寺に向かいます。

唐招提寺は、白鳳に続く天平時代、鑑真により建立されたお寺ですが、薬師寺のような塔がないため、遠目にはこんもりとした森にしか見えません。

しかし、門の向こうに控えるは、1200年以上の時を旅した大伽藍。京都とは違う空気を感じます。

今回の旅を通して、私はすっかり”奈良ファン”になってしまいました。修学旅行の時には全く気づきませんでしたが、歳を重ねないことには見えてこないものもあるのですね。この度の御縁に感謝します。

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ペルラ最後の披露宴

今日、11月10日はペルラ最後の披露宴。

新郎は妻の甥、「ペルラの最後を僕たちの披露宴で飾ってほしい」という、たっての願いで実現しました。当日は、妻の親戚縁者と共に私も娘と一緒に参加。ペルラの披露宴に臨席するのは、今回が初めてでしたが、芝生の上の新郎新婦入場は素敵でした。緑と緋毛氈、そして白のコントラストが実に美しい・・。

フラワーシャワーで祝福された新郎新婦の足元に広がる花びらが、これまた美しい。この美しい情景を二度と見ることはできないのかと思うと、ペルラの佇まいが愛おしくさえ感じられます。

当日は新郎新婦の友人が大勢かけつけ、賑やかでそれは楽しい披露宴となりました。

披露宴終了後に、ペルラスタッフ総勢で記念写真。皆さん、長い間本当にお疲れ様でした。

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開院一周年

早いもので、昨年8月に開院してより、一年が過ぎました。こうして診療を続けることができるのも、毎日支えてくださっている、皆様のおかげです。

当日は、多くの方々から祝電やお花を頂きましたので、久しぶりに花々で賑わう院内をご紹介致します。

入り口には、立ち姿の美しいスタンドふたつと、受付の机の上には、彩りの美しいブーケ風の置物。

いつもは落ち着いたグリーンのアレンジメントだけなのですが、こうしてオレンジやイエローなど、ビビッドなお花が揃うと、雰囲気が華やぎます。

待合室のテーブルもお花で埋め尽くされました。

こちらはプリザーブドフラワーと呼ばれるもので、なんと造花ではないそうです。まるで、お生花の額縁。

2日は金曜日でしたし、この熱気ですから、せっかくのお花も週末の間にしぼんでしまうと判断。お花が元気な間に、来院して頂いた皆様に、幸せのお裾分けをさせて頂くこととしました。

ペルラスタッフの手助けを得、お花何本かずつを写真のように、きれいにラッピング。おかげさまで、とても好評で、皆さん笑顔でお帰りになりました。お花が持つ癒やしの力というのは、素晴らしいですね。

お昼休みに、スタッフ全員で記念撮影。有り難いことに、昨年と同じ精鋭のメンバーで、二年目を迎えることができました。健やかさと幸せを目指す、糖尿病専門クリニックとして、皆で力を合わせ、新しい年を刻んで行きたいと思います。

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コンサートのお知らせ

愛媛大学時代から一緒に仕事をさせて頂いている愛媛県歯科医師会・学術担当理事である原瀬忠広先生の娘さん(原瀬万梨子さん)は、プロのバイオリニストです。私も何度か、ペルラでバイオリンを聴かせて頂いていますが、本当に素晴らしい音色です。

来る7月24日、ハーモニーフジタにてご友人のピアニスト秋月慶子さん、NHK交響楽団のチェロ奏者である三戸正秀さんとのトリオで、コンサートを開催されることになりましたので、ご紹介致します。

チラシとチケットは、クリニックにもございますので興味のあるお方は、お申し出ください。もちろん、私も妻と一緒に伺います。

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ノルディックウォーキング指導者講習会

当院の理念のひとつは「健幸は口元と足元から」であり、お口を大切に管理することと、足腰を丈夫に保つことが、健幸長寿の秘訣だと考えています。足腰の鍛錬法として、私はかねてから北ヨーロッパ発祥のノルディックウォーキングに注目していました。実際に自分でも体験してみたところ、その運動効果もさることながら、何よりも気持ちの良さに惹かれました。

「杖をつく」という動作は、一般の方々からすると、ともすれば不健康に見られがちですが、実際に体験してみるとそんなことはありません。心拍数は通常の早歩きよりも遙かに上昇し、汗ダクとなります。また、四足歩行を通して得られる”大地からの手応え“は、ウォーキングやランニングでは決して得られないものです。類人猿のご先祖様の血がいまだに流れているのか、ポールを突きながら歩いていると、不思議な感覚が腕を通して宿ります。

スタッフにも勧めたところ好評で、各自ポールを購入して、休み時間にはノルディックを楽しむようになりました。待合室にもポールを飾り、興味を持たれた方にはお勧めもしていたのですが、一度正式なトレーニングを受ける必要があると考え、この度医療系のスタッフ全員で、指導者講習を受けることとしました。

今回は、パルフィールドの野島社長のご紹介で、日本ノルディックウォーキング協会の指導者講習を受講しました。講師は、同会公認マスタートレーナーの坂上さん。わざわざ、大阪から車で来松して頂いたそうです。講習は10:00〜16:00まで、机上講習・実地講習を午前午後で行うという、本格的なものです。会場となったのは松山中央公園、講義はアクアパレットの中にある立派な会議室で開催されました。

講義で使われた指導者テキストは、大変充実した内容であり、カラー写真が贅沢に使われた本格的なものです。非売品なので、このテキストを入手するだけでも講習会に参加する価値があるでしょう。私自身、ノルディックウォーキングを始めるにあたり、色々市販書籍を購入しましたが、現時点ではこの指導者テキストが最も優れていると思います。

座学が終わると、いよいよ外で実地講習です。ポールとハートレートモニター(心拍数計)は、協会から全員に貸与されます。幸い、天気に恵まれ目が痛いほどの青空の下、実地講習がスタートしました。

講習はさすがに系統だっており、いきなりポールを突くことから始まる訳ではありません。手の振り方、足の出し方、姿勢、基本動作をひとつひとつ確認しながら、進みます。この様子は要所要所でビデオ撮影され、後ほどフィードバックに活用されます。自分としては、颯爽と歩いているつもりが、ぎこちなかったり、手足が同時に出ていたりと、トレーニングの間はお互いの様を見ながら、抱腹絶倒の嵐。講師の坂上さんによると、これだけ大笑いするチームも珍しいとか。

ノルディックウォーキングは、”頭部以外”の90%の筋肉を活用する、極めて効率的な運動だそうです。私達は、これに大笑いが加わったおかげで、ほぼ全身の筋肉を使ったことになります。それにしても、お日様の下で皆が一丸となって体作りに取り組むのは、素敵な経験でした。

5人全員で無事講習を終了し、後日、指導者認定証が届きました。これからは、正しい知識で皆様にノルディックウォーキングの素晴らしさを伝えていきたいと思います。興味をお持ちの方は、お気軽にスタッフにお尋ねください。ポールは、院内に常備してあります。

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粗塩のふるさとへ

この週末は、社会見学のため、香川に行って参りました。「いい歳して社会見学とは、これいかに?」とのご意見も頂戴しそうですが、実はとあるきっかけで、”粗塩(あらじお)の製法”に目覚めたのであります。

現在、量販店で販売されている塩は、純粋な塩化ナトリウムがほとんどですが、日本でもつい最近までは、塩田で作られた粗塩が使われていました。1970年代初頭、イオン交換膜と電力を用いた工業生産技術が確立されたおかげで、極めて純度の高い塩化ナトリウムが、安価に出回るようになりましたが、今でもごく少量ながら、昔ながらの製法で粗塩が生産されています。

塩化ナトリウムと粗塩の違いは、舐めてみれば一”舌”瞭然。前者は刺激的な苦みが走るだけですが、本物の粗塩には甘みや、まろやかさが備わっています。この甘みやまろやかさの正体は、マグネシウムなどのミネラル成分です。

昔の人は、金魚鉢で金魚がアップアップをはじめると、粗塩をひとつまみ入れたものです。するとあら不思議、それまで水面に口を出していた金魚は、いきなり元気を取り戻し、嬉しそうに泳ぎ始めます。これは粗塩に含まれるマグネシウムの作用と言われていますが、純粋な塩化ナトリウムでは、このような効果は認められません。

粗塩には、国内でもいくつか有名なブランド品がありますが、パッケージの裏をよく見てみてください。実は、小さい字で「原産国:オーストラリア」などと書かれている製品が、多いのです。純国産の粗塩など、もはや望めない時代なのかと半ば諦めていたところ、なんとお隣の香川県に、塩田体験施設があることを知りました。しかも、坂出には塩業資料館もあるとのこと。

ということで、特急しおかぜに乗って、一路香川へ。ひさしぶりの予讃線でしたが、いつもながら車窓から眺める瀬戸内は、限りなく優しく美しい。

目指すは、JR宇多津駅のすぐ近くにある、うたづ海ホタル。 この中に、復元塩田と粗塩を精製する釜家があります。塩田は、入浜式と呼ばれる形式であり、昔ながらの手法を用い、天日で海水中の塩分を濃縮していきます。海水の塩分は3.5%前後ですが、水分を徐々に蒸発させることで、18%にまで濃度を高めます(かん水)。

かん水が出来上がると、茅葺きの釜家で”釜焚き”を行います。約5時間かけて釜で炊きあげることで、500リットルの海水から、100kgの粗塩と50リットルのにがりが取れるそうです。釜焚きは、今でも毎月1回行われていますが、その日の天気で実施が決まるため、残念ながら一般には公開されていません。

こうして出来上がった、瀬戸内産の手作り塩は「宇多津入浜の塩」として、販売されています(裏面には誇らしく”原材料名:瀬戸内海の海水100%”と記載)。 現地でおみやげとして購入できますが、インターネット販売も行われています。

この復元塩田では、子供達を対象にした体験学習を実施されているそうですが、是非大人のための塩づくり体験教室も、企画して頂ければと思います。

せっかく香川まで足を運んだので、坂出にある塩業資料館にやって参りました。 写真右手が坂出市塩業資料館、写真左手に見える大きな煙突は、日本海水という塩に関連する製造業の工場です。次でも紹介しますが、このあたり一体はその昔、見渡す限りの塩田だったそうです。

入館料200円を払って、中に入ります。

さびれた場所にあるため、正直資料館の中は閑散としたものかと思っていたのですが、これがなかなか充実しています。古い歴史的資料や、模型やビデオなど、趣向が凝らされています。

この一幅の絵には、塩田が盛んであった頃の様子が描き込まれていますが、右端の山が、ひとつ前の写真のなだらかな山に相当します。当時は、驚くほど広大な塩田が坂出に広がっていたことが分かります。

館内には、作業に使われた道具などが展示され、当時の様子を窺い知ることができますが、私の一番のお勧めは記録ビデオです。「塩作りは、とてつもない重労働であった」と、どの資料を読んでも書いてありますが、このビデオを見るとその意味を了解できます。朝早くから、均等に砂を広げ、塩水をまき、午後には濃縮された塩分を含む砂を回収。この間、桶による海水の汲み下ろしは、止むこと無し。

考えただけで、ひっくり返りそうになるほどの重労働ですが、館内の説明文によると、当時の讃岐地方には、”浜人(はまど)の一升飯“という言葉があったそうです。重労働を支えるため、1日4回の食事を通して、一人一升のご飯を平らげていたのだとか。

私はこの説明文を読んで、はたと「ベルツの日記」を思い出しました。同書は、明治時代に日本にやってきたドイツの医学者、ベルツ博士が日本の様子を事細かに記したものですが、この中に小さい体躯ながら、港湾での積み荷の上げ下ろしや人力車で、驚異的な力を発揮する日本人が登場します。日頃から、さぞかし精が付くものを食べているのだろうと思いきや、主食が米であることに、ベルツ博士は二度驚くことになります。

最近流行の糖質制限食の影響で、とかくご飯は悪者にされがちですが、私達の祖先はお米の力で、この国を耕してきたことを忘れてはならないでしょう。

先日ご紹介した愛媛県立歴史博物館もそうでしたが、こうした施設は、本では決して掴むことができない先人の”息吹”を伝えてくれます。

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桜始めて開く

七十二候では、今日が”桜始めて開く”にあたりますが、このところの陽気に誘われ、桜は既にあちこちで開花しています。

こちらは、先週末に研究会で東京を訪れた時のスナップ。白金台にある八芳園という結婚式場ですが、ライトアップされた夜桜の幻想的な美しさと、大都会の夜景が、不思議な一体感を醸し出しています。

クリニックの正面に位置している朝生田公園も、八芳園には負けていません。咲き誇った桜の下で、子供達が元気に遊び回っている姿をみていると、こちらの心まで癒やされます。

この写真では捉え切れていませんが、私は晴天の桜よりも、曇天、それも小雨に打たれる桜の色合いが、たまらなく好きです。春雨は無情にも花びらを散らせるように見えますが、その一方で桜はさらに匂い立ち、艶やかな色合いを深めます。

朝生田公園を目にしながら、”桜雨”という言の葉を持つ、この国の自然と感性を誇らしく思うのです。