Piccolo Romana ピッコロ・ロマーナ開店!
先日、ペルラ総料理長を務められていた坂上シェフから、とっても素敵な招待状が届きました。
ペルラが閉館して半年、一番町に自分のお店を出されることになったのです。その名も「Piccolo Romana ピッコロ・ロマーナ」。その昔、市駅前にあったイタリアンレストランの老舗、ロマーナが全く新しい形で復活しました。
坂上シェフは、ロマーナ・ペルラを通して、松山の人々においしい料理を提供し続けて来られましたが、その熟練の技と感性が、新しいお店で花開くことになりました。
ピッコロ・ロマーナの開店日は、5月12日。翌13日、妻と一緒に訪ねました。場所は一番町、八坂通りから1本入ったところです。雰囲気のある角の隣に・・
ありました、ありました。ピッコロ・ロマーナ、営業中です!
メンバーは、坂上シェフの他にふたりの若いイケメンシェフ、そしてフロア係の女性、計4名。キッチンの中では、3人が小気味よいテンポで仕事をこなしておられました。
メニューは3,500円のお任せコースのみ。最初は、冷たい前菜から。
- 旬野菜のバーニャカウダー
- アボガドとマグロのホワイトマリネ
- イベリコ豚のサルッチャ
- リコータチーズとドライベリーのサーモン巻き
- ドライトマトと野菜のインベリチィーニ
聞いたことがない名前ばかりですが、どれも目を楽しませ、舌を喜ばせてくれます。
続いては、温かい前菜。
- イタリアンコンソメスープ
- ウニとカニと豆のプディング
- グリルパプリカ・オリーブ添え
- ピッコロロブスターチーズ焼き
やはり、火が通った料理は良いですね。小さなNoritakeのカップに注がれた、旨味のつまったコンソメスープで喉を潤し、シェフお得意のプディング(言うなれば卵豆腐)でフワフワした食感を楽しみつつ、海老を味わいます。
白い食器とパプリカやトマトの赤、オリーブの緑のコントラストが美しい・・
さて、準備体操が終わったところで、いよいよ魚料理の登場。
今日は、ホタテとハマグリのリゾットに鯛のソテー添え。写真ではサラダに隠れてよく見えませんが、控えめに盛られたリゾットの上に鯛が載っています。
量は少な目ですが、口に運べばその理由は”一舌瞭然”。リゾットには、しっかりした貝の旨味が染みこんでおり、噛めば噛むほど味わいがあります。これぞ、”口福”!
見た目、香り、味わい、歯応え、舌触り、そしてシェフ達の心意気。これだけの料理ですから、相当の手間暇がかかっていることでしょう。”体が喜ぶ”とは、まさにこのこと。
続いてはお肉料理の登場です。本日は、牛ステーキのトリュフポテト添えと、根菜のワサビインゲンソース。お肉は特製ソースがからまって、もうなんとも表現のしようがございません。
横に並べられた、ワサビインゲンソースも慈愛に満ちた素晴らしい味。シェフの愛情が料理の一品一品を通して、伝わってきます。
料理はまだ続いて、今度はトマトとベーコンのパスタが登場。これまた、トマトの酸味と甘みが効いて、チーズと共に奥深い味を出しています。
ここまで見て頂ければお分かりの通り、魚・肉・パスタ料理は少しずつです。若い人達には、少々物足りないかもしれませんが、量よりも味わいを楽しむ中高年にはピッタリでしょう。
最後は、ドルチェとエスプレッソコーヒー。これだけ手間暇かかった料理のコースで3,500円というのは、お安いと思います。
ペルラのディナー・ビアパーティーには昔からファンが多く、閉館にあたっては、残念がる方がたくさんいらっしゃいました。
けれど、もう大丈夫です。さらにグレードアップした坂上シェフのお城、ピッコロ・ロマーナへどうぞ!